世界の中心で、愛をさけぶ [片山恭一]
世界の中心で、愛をさけぶ(片山恭一,小学館,April/2001)
この本は知人から相当昔にもらったものである.
暫く,積読状態になっていたのを読んでみたのである.
本書はTV化などされたため,かなり有名である.
と言っても,石橋 敲はそれらを一切見ていないので知らないが・・・
本書は,高校生の男女の恋愛を描いている.
しかし,女性の方が白血病になって亡くなってしまう設定になっている.
率直には,本に書かれた絵空事という感じが少々した.
本文中に
「でも人を好きになるってことは,自分よりも相手の方が大切だと思うことだ.」
と書かれているが,
”石橋 敲にそういう人が出来るのだろうか”
と思ってしまった.石橋 敲,以前,心が砕けてしまって,
まだ完全には戻っていないのだ.
あと,本文中にある,女性に,
「キスでもしてみませんか」
と言われるのは素敵かと思った.
石橋 敲は,本書の世界観や価値観に賛同も感動も出来なかった.
逆に,否定的な感情も持たなかった.
これは,単にリアリストの石橋 敲は受け入れられなかったからである.
もし,今,石橋 敲に彼女がいて,
その彼女が難病で死んでしまったなら,
その悲しみをかなりの期間ひきずってしまうような気がする.
逆に,石橋 敲が難病で彼女をおいて死んでしまったなら,
彼女には新しい男性を見つけて幸せになって欲しいと思った.