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まどろみ消去 MISSING UNDER THE MISTLETOE [森博嗣]

 まどろみ消去 MISSING UNDER THE MISTLETOE(森 博嗣,講談社文庫,July/2000)

 本来なら,この週末は別の書籍を読んでいる予定だった.詳細は別途.
数日前,頼んでいた雑誌のバックナンバーを受け取るため
駅前の書店行ったついでに本書を買い求めた.
本書を選んだ理由は,知っている作家だったのと,短編集だったからだ.
先週末に体調不良になり,知らない作家の長編を読む気がしなかったのだ.

 本書は,森 博嗣博士の短編集である.
11の短編が収録されている.
面白いものもあったし,よく理解できないものもあった.
しかし,この評価は石橋 敲,オリジナルなのかもしれない.
この短編集に限らず,森作品を読んでいて,
理解できない部分に出会うことがしばしばある.
これは,作者・森 博嗣と読者・石橋 敲それぞれのバックグラウンドの
オーバーラップの希薄さに起因していると考える.
例えば,「心の法則」という短編は全く理解できなかった.
「純白の女」と「キシマ先生の静かな生活」は
書かれていることは分かったものの,
何故その短編が存在するのかが分からなかった.
森博士の真意が理解できなかったのである.
これは石橋 敲がかなり荒っぽい読み方をしており,
読み返しをしない事に起因しているのかも知れない.

一方,面白く感じたのは,
「やさしい恋人へ僕から」,「誰もいなくなった」,「真夜中の悲鳴」である.
「真夜中の悲鳴」は,博士課程の学生が主人公であり,
徹夜実験をしているので身近に感じた事もある.
「誰もいなくなった」は,森作品の有名人物が最後に出てきて,
作品中で誰も解けなかったミステリーを
いとも簡単に解いてしまったのが小気味いい.
この作品中で,登場人物である女子大学生が,
同級生(♀)が10歳以上年上の助教授に首ったけであることを,
「親友の趣味を疑う」と書いていることには笑った.
まぁ,石橋 敲,学生と結婚した助手を何人か知っている.
年齢差までは知らないけど.

まどろみ消去―MISSING UNDER THE MISTLETOE


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