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封印再度 WHO INSIDE [森博嗣]

封印再度  WHO INSIDE(森 博嗣,講談社文庫,Mar/2000)

 購入から1ヶ月かかって本書を読んだ.
これは,ここ1ヶ月ほど体調が悪く,読む気力と体力がなかったためだ.
本書を読んだ事で,森 博嗣博士のS&Mシリーズは全て読んだ事になる.

 まず,S&Mシリーズを読むにあたって本書から始める事をお勧めしない.
本書は,独立したミステリーとしては,構成のバランスが悪すぎると思う.
その理由は,S&Mシリーズの主人公である
犀川創平助教授と西之園萌絵嬢との関係の記述が多いからである.
また,シリーズの他の作品を読んでいないと,
よく理解できないところもあるような気がした.

 しかし,トリック?に使われている物理法則はシンプルで面白いし,
シリーズの一部分として考えるならば,かなり楽しめた.
作者がやや読者サービス過剰な気もするが・・・

 ただ,トリックの説明の部分は文章だけでは理解が難しいところがあるので,
邪道かもしれないが,図をつけてもらえると助かる.

封印再度―WHO INSIDE 


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コメント 4

mayu

> 読者サービス過剰
だから、人気作品なんでしょうね。そういう私も好きな作品です。

S&Mシリーズ読破、おめでとうございます。
次の森博嗣は四季シリーズかVシリーズかGシリーズですね。
by mayu (2005-08-21 10:29) 

石橋敲

 けど,本書は,これまでの犀川助教授のイメージを崩しすぎですね.
クリスマスイブとか萌絵の血液の病気とかで.
犀川助教授だと,クリスマスイブかどうかにかかわらず約束の時間は守ると思います.
けど,過去3回だけ萌絵との約束の時間を守っていないってことですけどね.
あと,血液の病気の話は,萌絵と犀川助教授の関係を一気に進めすぎのような気が・・・

 次は四季シリーズでも読んでみようかなぁ
けど,森 博嗣に偏るのもイヤなんですよねぇ.
あ,これから忙しくなるので,長編より短編がいいなぁ
by 石橋敲 (2005-08-21 11:23) 

KEI@週刊 ごった煮

お久しぶりです。
確かに森氏の作品は図解がほしいものが多いですよね。
熱力学の視点は大変面白いのですが、
理系の人間以外には説明が不十分かもしれませんね。
by KEI@週刊 ごった煮 (2006-01-26 11:12) 

石橋敲

 図解がある小説がもっと出てきてもいいと思うんですよねぇ.
確か,S&Mシリーズの「笑わない数学者」は建物の簡単な図面が載っていたので,他の作品にもあれば分かりやすいなと思ったのです.
最近,読書するまでテンションが上がらないので困っています.
by 石橋敲 (2006-01-28 19:36) 

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