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7/Sep/2009 No.3 [愚痴]

 先日、偶然、日本テレビ放送網の「真相報道 バンキシャ!」の検証番組を見た。
思ったよりはマシというレベルであった。


日本テレビ放送網自身、物事の本質を理解していないと感じた。

一方の当事者の主張のみを鵜呑みにし、さも公平・中立のように放送したのは、
極論を言えば、第二次世界大戦時の大本営発表の放送と同じではないだろうか?
ジャーナリズムの放棄と言っても過言ではないと思う。

食品会社の製品が不正に加工されていた場合や表示が適切ではなかった場合、
健康被害が無くても営業自粛に追い込まれることがほとんどである。
これは、食品がヒトの生命を支える根源であるからだと考える。

報道(放送)は憲法に基づく国民の知る権利を支える根源の1つであるが、
その報道が報道機関の明確な怠慢で事実ではなかった場合、
極論を言えば、国民の知る権利を侵害したとも言えるのではないだろうか?
そのような事態なのに放送自粛がないのは、食品の場合とは非常に対照的に感じられ、
国民の知る権利の軽さを感じてしまう。

放送局の放送自粛は容易にはするべきではないと考えるが、タブーではないとも考える。
日本放送放送網(関東ローカル限定)の放送が数日無くても、実際は何も困らないと思われる。
NHKもあるし、TBSもあるし、テレビ朝日もあるし、フジテレビもあるし、テレビ東京もあるし、
東京MXテレビや千葉テレビ、テレビ神奈川、テレビ埼玉だってある。
新聞もあるしラジオもあるし、インターネットもある。


今回の件では、放送倫理・番組向上機構(BRO)が、訂正放送の内容に疑問を呈し、
検証番組を作成するように勧告したことには驚いた。
というのは、BROはNHKと民放連、民放連加盟の民放により設立された任意団体であるので、
放送局の仲良しクラブの1つに過ぎないと思っていたからである。

また、東京新聞の2009年8月25日付朝刊記事
”日テレ『バンキシャ!』誤報検証番組 視聴者はこう見た” http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2009082502000068.html

が中立的(どちらかと言うと、視聴者寄り)な立場をとっているのを目にして、
日本の報道も正常に機能していると感じた。

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